softening care for mom 乳がんなどの術後のリンパ浮腫のソフトなケアMLDと、基底部ケアを取り入れたソフトニング母乳ケアのセルフケアです。
ご出産おめでとうございます。
出産は育児のスタート地点
さあ、赤ちゃんの育児が始まります。
出産が大変なのは聞いていたけれど、産後のおっぱいが意外に大変なのに驚くかもしれません。
産んだらすぐに母乳が出てきて、赤ちゃんが吸ってくれるだけじゃないの?(心の声)
産後すぐ(多分まだ入院中)の胸の変化の一番のポイントは、
(1)産後すぐ:胸がまだ張らない時期
(2)産後2~7日くらい:急に張ってくる時期
(3)張ってから1~2日くらい:張りが落ち着く時期
があるということです。
胎盤が剥がれて妊娠から産後へホルモンが変化してから、胸が反応するまでに2~7日のタイムラグがあります。
胸の張りはじめの時期は、妊娠中に蓄えた水分が必要なくなり、水分のアンバランスが起こって、脚などにむくみが現れる頃に始まることが多いかと思います。
赤ちゃんとママの状態によっては、産後すぐの授乳が難しいこともあります。そんな場合にも、ママが可能なら行えるセルフケアをご紹介いたします。大切なのは、痛みを感じないようにソフトに行うことです。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 1)陥没乳頭は、乳首の付け根を何回かつまんで表面を出します。 2)乳輪から乳頭を親指・人差し指・中指の3本指で、前から縦にソフトにトントンと早めのリズムでつまみます。乳頭の先が親指の第一関節位まで届くと、赤ちゃんの舌の上まで届きやすいです。つかみにくい方向は吸いにくい方向ですので少し多めに行います。授乳可のクリームがあれば、塗って行うと柔らかくなって行いやすくなります。 3)胸の付け根を反対側の手で大きく持って、指先で骨の上あたりの胸の底を軽く支えます。肘から指先までを固定して、胸の付け根を縦横に5㎜位動かしたり、縁を描いたりします。 4)人差し指と中指で、反対側の鎖骨の上下をゆっくりソフトにさすります。 5)胸と脇の間の部分を、反対側の手でゆっくりソフトにさすります。
赤ちゃんによって個人差が大きい部分かと思います。産後すぐからずっと母乳を欲しがって泣き続ける赤ちゃんもいれば、しばらく寝続ける赤ちゃんもいます。 母子の体調が整い次第、授乳ができる状態であれば授乳をスタートし、授乳ができない状態であれば乳頭乳輪のケアや搾乳をスタートしましょう。 胸が張り始めるまでの母乳の目安は1日量30㏄位、1回母乳量は数グラムです。回数で量を補いながら胸を刺激する時期です。 赤ちゃんに夜の間隔ができてくるまでの1~2か月は、夜間も授乳が続きます。 胸が張るまでの時期は、隙間時間に細目に休息をとって体調を整えながら、ラッチオン(有効に吸啜できる授乳のくわえ方)の練習や、乳頭乳輪を柔らかしたり刺激するためのセルフケア、授乳できない場合は数mの搾乳でプロラクチン濃度を保つことが大切なのです。
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