産後胸が張るまでは、母乳はほんの少しにじむ程度です。 一日で30㏄位ですので、10回授乳して1回3㏄位でしょうか。 産後2~9日目くらい(3~4日が多いかと思いますが)、胸が張り始めると一気に母乳が作られて、1日位であっという間にピークに達します。 出産時に胎盤が剥がれると母乳に関連したホルモンは働き始めますが、胸が反応するまでのタイムラグが2~9日あるわけですね。 この極端に強い張りの反応は、母乳が出されることで数日で落ち着きます。この時期には、赤ちゃんにしっかり飲みだしてもらうか、搾乳で出していく必要があります。
母乳が適度に出されずに強い張りが続く場合、乳腺の内圧が上がり水分が押し出されて、胸も乳輪もパツパツに浮腫んでしまいます。乳管も押されて狭くなってしまうため、胸の皮膚は薄く突っ張り、張っているのに絞っても出ない、張りすぎて乳輪が滑って赤ちゃんが飲みにくいという状態が起こります。
この時期は、乳輪の浮腫みを取ってあげましょう。 乳輪の浮腫みが取れることで、乳輪が柔らかくなり、赤ちゃんが乳輪と乳頭をとらえやすくなります。乳管の浮腫みも取れて母乳も出やすくなります。
<乳輪の浮腫み取りマッサージ> ① 乳輪に触れて浮腫み具合を確認します。 ② 左手で胸の付け根の部分を支えますが、張っているのでソフトに支えます。しこりや詰まりを伴う場合は、張っている胸より一歩外側の胸の底の部分をソフトに支えます。 ③ 右手の親指と人差し指を乳輪の縁に置きます。 ④ 親指と人差し指で乳輪を背中側にゆっくり押します。 ⑤ 3方向に分けて全体をゆっくりと(3秒位ずつ)押していきます。むくみが強ければ2~3周行います。 ⑥ 乳輪に触れて乳輪の変化を確認します。親指と人差し指で乳輪から乳頭をつまんでみて、楽につまめれば吸いやすくなっています。
むくみが取れると赤ちゃんが舌で乳頭と乳輪をとらえて飲みやすくなり、搾乳もしやすくなります。
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